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『鉄の手のゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン』(Götz von Berlichingen mit der eisernen Hand )は、1773年に発表されたヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテによる戯曲。史実の人物ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲンを題材にした史劇である。ゲーテの処女戯曲であり、友人のヨハン・ハインリヒ・メルクから援助を受けて自費出版されるとドイツ中の注目を集め、ゲーテの名を一躍有名にした。 作中ではゲッツは英雄的な人物として描かれ、若くして死んでいくが、史実のゲッツは「盗賊騎士」と揶揄された血の気の多い人物で80歳過ぎまで生きながらえている。 主人公ゲッツが「Leck mich am Arsch!」(俺の尻を舐めろ!)と叫ぶシーンは有名になり、ドイツ語ではGötz(ゲッツ)という言葉が同じ意味の侮辱語として通用するほどになっている。この台詞は元々はゲッツの生まれ故郷の言い回しで、ゲーテが戯曲で取り上げたことから一般化した。なお、この台詞が書かれているのは1773年に自費出版した初版だけで、以後は削除されているが、この作品の代表的な台詞として定着している。 ==登場人物== *Kaiser Maximilian(皇帝マクシミリアン) *Götz von Berlichingen(ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン) *Elisabeth(エリーザベト) ゲッツの妻 *Maria(マリア) ゲッツの妹 *Carl(カール) 幼い息子 *Georg(ゲオルグ) ゲッツの小姓 *Bischof von Bamberg(バンベルグの僧正) *Bruder Martin( 僧マルティン) *Adelbert von Weislingen(アデルバート・フォン・ヴァイスリンゲン) *Franz(フランツ), ヴァイスリンゲンの小姓 *Adelheid von Walldorf(アーデルハイト・フォン・ヴァウドルフ) *Liebetraut(リーベトラウト) *Abt von Fulda(フルダの僧院長) 日本語訳は潮出版社のゲーテ全集四巻に中田美貴訳で収録されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン (ゲーテ)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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